「銀河系軍団」。
サッカーを知らない人でもこの名称を聞いたことはあるだろう。
銀河系の名にふさわしい華麗なサッカーを見せるのがこのレアルマドリードである。
そして、彼らが本拠地として使用しているのがこの「エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ(Estadio Santiago Bernabeu)」である。
スペインのマドリッドにあるこのスタジアムでは、サッカー以外のスポーツや大会が開かれることはない。まさにサッカーのために生まれ、サッカーのためにあり続けるスタジアムである。収容人数は75000人。白いカラーが特徴的なスタジアムである。改修工事を幾度となくしつづけ、その景観や規模の大きさなどから”五つ星”の称号を得ているスタジアムでもある。
幾度となく輝かしい歴史を生み出しているサンティアゴ・ベルナベウだが、ここ最近はその名を泣かせてしまうような不甲斐ない試合ばかり。伝統の一戦であるクラシコ(バルセロナとの一戦)は、そのあまりにも情けない試合内容からサポーターからブーイングを受ける始末。かつて「白い巨人」「銀河系軍団」と呼ばれ、リーガ・エスパリョーラ(スペインリーグ)の頂点に君臨し続けてきた強いレアルはもういない。
過去の栄誉にいつまでも酔いしれてチームの向上を怠れば、必ず堕落する。その原因でもあるのはレアルのケイロス会長である。「毎年必ずビッグネーム選手をとる」という公言どおり、ジダン、フィーゴ、ロナウド、ベッカム、オーウェン……などを金にものをいわせる交渉で獲得していった。
しかし、そんな話題集めだけの戦力補強だけで、世界で一番厳しいとされる「リーガ・エスパニョーラ」は勝ち抜けれない。最初のほうこそ良かったものの、ディフェンスを重視としないそのあまりに無茶戦力補強は、チームを逆に弱くするばかりであった。攻撃は最大の防御とも言うが、あまりにも守備が出来ていないのでポンポン点を奪われてしまう。このスカスカなディフェンス陣をどうするわけでもなく、同会長はきにせず攻撃のみの補強に努めた。
このケイロス会長は今はサポーターとの確執で退任しており、今はマルティン新会長のもと、銀河系の再臨に努めてはいるが、この新会長もかなりの無能ぶりを発揮しているので、しばらくレアルマドリードの復活はないであろう。
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