TOPヘ
 

 


芸術のスタジアム

ファッションの街でおなじみ、イタリアミラノ。

もちろんこの街にもサッカークラブは存在する。赤と黒のユニフォームが印象的なACミランと、青と黒のユニフォームのインテル

この両チームが本拠地として主に使っているスタジアムがGiseppe Meazza(ジュゼッペ・メアッツァ)である。

芸術の域をこえた外観の美しさをほこるスタジアムを、ミラノの人々は愛してやまない。ACミランのサポーターからは「サンシーロ」という名で呼ばれている。

収容人数は85000人。3階建てになっており、一番高い席だと60メートルにもなるそうだ。また、このスタジアムは使用料が莫大なため、ACミランとインテルの両クラブが、使用料を半分ずつ出し合っている形になっている。

スタジアムのスタンドを見ると、日本のスタジアムとは変わったところがある。何と座席が、赤、オレンジ、青、緑の4色に塗り分けられている。オシャレな街らしく、スタジアムもオシャレに彩られているだけかと思いきや、この色分けにもちゃんと意味がある。

ACミランとインテルは、本拠地(ホームスタジアム)が一緒のため、対峙する際は「ミラノダービー」と呼ばれる。青の2階席にはミランサポーター、通称ミラニスタが陣取る。対して、緑の2階席にはインテルのサポーター、通称インテリスタが陣取る。ダービーの場合、ゴール裏のこの両席はかなり殺気立っている人達が集まるため、何も知らないで近寄ると大変なことになる。静かに試合など見させてくれず、強制的に応援をさせられる。一夜の思い出を作りたいなら話は別だが、翌日の声が正常なままでいられる保証しない。

危険なのは何も2階席だけではない。ゴール裏の1階席も十分危険である。興奮したミラニスタ、インテリスタがペットボトルはおろか、発煙筒まで投げちらかすため、1階席も気が気でなくなる。ゴール裏の席は安いので、ついつい買ってしまいがちなので、注意されたし。安全はお金で買えるもの。ゆっくり落ち着いて試合を観戦するなら、メインかバックスタンドで席をとりましょう。イタリアのスタジアム特有の陸上トラックがこのスタジアムにはないので、多少席が悪くても、観戦しやすくなっている。


copyright 2006 © スタジアムの軌跡.com